iOS11.4でバッテリーの減りが早くなったとユーザーから報告が相次ぐ

Appleは5月30日(日本時間)、iOSデバイス向けの最新OS「iOS 11.4」を配信しました。

どうやら日本だけではなく、海外でも同様の現象が報告されているようです。

現象は、iPhone X、iPhone 8 / 8 Plus、 iPhone 7 / 7 Plus、iPhone 6s / 6s Plus、iPhone 6 / 6 Plusなどで確認されています。

これまでのところで一番顕著にバッテリーの減りが見られたのが、iPhone 6および6sの古い機種です。

iOS 11.4のバッテリーが早く減る問題について原因はなに?

どうやら、この現象の原因は、Wi-Fiにあるようです。

iPhoneは電波強度の強いWi-Fiを取得して自動的に接続するように設定がされています。

また、Wi-Fiには、2.4GHzと5GHzの2種類が存在しています。

5GHzは2.4GHzに比べて壁や床などの障害物に弱い為、利用する環境が障害物が少ない場合は、2.4GHzを利用したほうがいいでしょう。

ですが、2.4GHzは電子レンジなど電子機器と干渉する可能性があります。

5GHzは電子レンジの干渉を受けないため、どちらがいいかは利用している環境によります。

今回の、バッテリーの減りが早くなる問題では、5GHzで使用している場合に、バッテリーの減りが顕著だとのことです。

また、スリープ状態でもバッテリーが数十%減っていることもあるそうです。

対処方法としては、2.4GHzのWi-Fiを使う、または、Wi-Fi自体を使わないときは無効にするという方法があるようです。

Wi-Fiで、2.4GHzと5GHzの見分け方

どうやったら、2.4GHzと5GHzを見分けるのでしょうか。

実はとても簡単です。

無線LANルーターを購入する際、a / b / g / n / acなど聞いたことがあるのではないでしょうか。

これはWi-Fiの規格表しています。

以下に一覧にまとめます。

2.4GHz

n・g・b

メリット

2.4GHzは、5GHzよりも電波が遠くまで届きます。(障害物があっても回り込み届く可能性があります)

デメリット

通信速度が遅い場合がある。

電子レンジ・無線マウス・無線キーボード・電話機などと干渉する場合がある。

5GHz

ac・n・a

メリット

電子レンジ・無線マウス・無線キーボード・電話機などと干渉しにくい。

速度が安定している。

デメリット

電波が遠くまで届きにくい。

自分の無線LANルーターがどの規格に対応しているか調べて見ましょう。

利用している環境に応じて切り替えて使うのがオススメです。

それでもバッテリーの減りが解決しない場合はどうすればいい?

上記の対策を行ってもバッテリーの減りが解決しない場合は、以下の方法を試してみましょう。

  • Bluetoothを無効にする。
  • ディスプレイの輝度を下げる。
  • 不要なアプリの通知を無効にする。
  • バックグラウンドで実行しているアプリケーションを無効にする。
  • インターネット共有を無効にする。
  • データローミングを無効にする。
  • iCloudの機能で不要なものを無効にする。
  • 機内モードを活用する。
  • 位置情報サービスの設定を見直す。
  • 自動ロックの時間を変換する。
  • バッテリーが、20%を切ったら充電するようにする。
  • 充電しながらアプリケーションを使用しない。

この中でも気をつけなければならないのは、iCloudの機能の見直しです。

iCloudでは、iPhoneの自動バックアップ機能が有効になっている場合があります。

もし、iPhoneが起動しなくなってしまった場合に、このバックアップを使って復元するので、iCloudの設定を見直す場合は、なるべくiPhoneの自動バックアップは有効にしておきましょう。

新しいバージョンのiOSがリリースされるまでは、これらの対策を行って様子を見るしかないようです。

 

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