iOS11.4でバッテリーの減りが早くなったとユーザーから報告が相次ぐ
Appleは5月30日(日本時間)、iOSデバイス向けの最新OS「iOS 11.4」を配信しました。
今朝からケータイのバッテリーの消耗が速くなった。因みにiPhone6使ってて iOS 11.4なんだけど・・
同じ症状のひといるかな(´∀`i)— RΩYAL SEIYARS®︎ (@royal_seiyars) 2018年6月1日
iOS11.4にアップデートしたらバッテリーの減りが凄いことに!寝る前に70%以上あったバッテリー残量が朝起きると15%しかない…。
twitterで検索すると、同じ症状の人が結構いる。最新版へのアップデートは11.4.1が出るまで待った方が良いかも。( ̄▽ ̄;)
— ロックマン (@Xbody_Rockman) 2018年6月9日
iOS 11.4に上げたら、バッテリの消耗が普段の倍のペースだよ。早く治せアップル!
— 松井博@Brighture (@Matsuhiro) 2018年6月9日
どうやら日本だけではなく、海外でも同様の現象が報告されているようです。
現象は、iPhone X、iPhone 8 / 8 Plus、 iPhone 7 / 7 Plus、iPhone 6s / 6s Plus、iPhone 6 / 6 Plusなどで確認されています。
これまでのところで一番顕著にバッテリーの減りが見られたのが、iPhone 6および6sの古い機種です。
iOS 11.4のバッテリーが早く減る問題について原因はなに?
どうやら、この現象の原因は、Wi-Fiにあるようです。
iPhoneは電波強度の強いWi-Fiを取得して自動的に接続するように設定がされています。
また、Wi-Fiには、2.4GHzと5GHzの2種類が存在しています。
5GHzは2.4GHzに比べて壁や床などの障害物に弱い為、利用する環境が障害物が少ない場合は、2.4GHzを利用したほうがいいでしょう。
ですが、2.4GHzは電子レンジなど電子機器と干渉する可能性があります。
5GHzは電子レンジの干渉を受けないため、どちらがいいかは利用している環境によります。
今回の、バッテリーの減りが早くなる問題では、5GHzで使用している場合に、バッテリーの減りが顕著だとのことです。
また、スリープ状態でもバッテリーが数十%減っていることもあるそうです。
対処方法としては、2.4GHzのWi-Fiを使う、または、Wi-Fi自体を使わないときは無効にするという方法があるようです。
Wi-Fiで、2.4GHzと5GHzの見分け方
どうやったら、2.4GHzと5GHzを見分けるのでしょうか。
実はとても簡単です。
無線LANルーターを購入する際、a / b / g / n / acなど聞いたことがあるのではないでしょうか。
これはWi-Fiの規格表しています。
以下に一覧にまとめます。
2.4GHz
n・g・b
メリット
2.4GHzは、5GHzよりも電波が遠くまで届きます。(障害物があっても回り込み届く可能性があります)
デメリット
通信速度が遅い場合がある。
電子レンジ・無線マウス・無線キーボード・電話機などと干渉する場合がある。
5GHz
ac・n・a
メリット
電子レンジ・無線マウス・無線キーボード・電話機などと干渉しにくい。
速度が安定している。
デメリット
電波が遠くまで届きにくい。
自分の無線LANルーターがどの規格に対応しているか調べて見ましょう。
利用している環境に応じて切り替えて使うのがオススメです。
それでもバッテリーの減りが解決しない場合はどうすればいい?
上記の対策を行ってもバッテリーの減りが解決しない場合は、以下の方法を試してみましょう。
- Bluetoothを無効にする。
- ディスプレイの輝度を下げる。
- 不要なアプリの通知を無効にする。
- バックグラウンドで実行しているアプリケーションを無効にする。
- インターネット共有を無効にする。
- データローミングを無効にする。
- iCloudの機能で不要なものを無効にする。
- 機内モードを活用する。
- 位置情報サービスの設定を見直す。
- 自動ロックの時間を変換する。
- バッテリーが、20%を切ったら充電するようにする。
- 充電しながらアプリケーションを使用しない。
この中でも気をつけなければならないのは、iCloudの機能の見直しです。
iCloudでは、iPhoneの自動バックアップ機能が有効になっている場合があります。
もし、iPhoneが起動しなくなってしまった場合に、このバックアップを使って復元するので、iCloudの設定を見直す場合は、なるべくiPhoneの自動バックアップは有効にしておきましょう。
新しいバージョンのiOSがリリースされるまでは、これらの対策を行って様子を見るしかないようです。