教育現場で導入されるAppleのデバイスと今後の戦略
Bradleyは、2009年から教育環境でAppleデバイスを管理してきました。
100台のMacと100台のiPadsを導入し管理した経験から、Bradleyは、Appleの製品が規模で機能する方法、IT管理の見直しによりAppleデバイスの管理効率を改善することができます。
iOS 12とmacOS Mojaveは発表間近ということもあり、様々なメディアで取り上げられています。
iPhone発表イベントで、AppleはiPhoneと発売と同時にiOS 12が来ると発表し、macOS Mojaveは24日にリリースされる予定です。 IT管理者にとって、アップルのソフトウェアアップデートのシーズンが本格的になると、その管理の手間から億劫になる担当者も多いのでは無いでしょうか。
現在、私たちはiOS 11とmacOS High Sierraの最も安定したバージョンを実行しています。私たちはほぼ一年間のバグ修正をしていますので、システムは円滑に実行されています。 X.0アップデートの新しいシーズンに入ると、しばしば安定性のためにシステムの改修に時間を取られることもしばしばあります。
iOS 12はベータ版では非常に安定していますが、まだ新しいOSです。サードパーティのアプリプロバイダーも安定性のために更新する必要があります。新しいOSが出た時に問題となるのは、管理されたiPad、iPhone、およびMacOSデバイスをいつ更新する必要があるかということです。
最大で90日間の遅延を行うことができます。
今年初めのiOS 11.3アップデートでは、アップル社はIT部門が90日間OSアップデートを遅らせるためのいくつかの優れたコントロールを組み込んでいます。私はあなたの管理対象デバイスに対してこれを行うことをお勧めします。
これを行う理由は、外部ベンダーがデバイスを更新する時間を持つことができるようにするためです。ベータ版は数ヶ月間リリースされていますが、すべてのベンダーが準備を整えるわけではありません。アップデートを遅らせることで、12.0アップデートをスキップすることもできます。 90日が過ぎるまでに、AppleはおそらくiOS 12.0.1（またはおそらく12.0.2）をリリースする予定であるため、すぐに更新することができます。
ハードウェアおよびソフトウェアの依存関係
消費者グレードのソフトウェアおよびハードウェア企業は、消費者はリリースされると同時に過去のバージョンと互換性を望むことを頻繁に期待していますが、企業向けはこれを想定していません。夏の間にmacOSとiOSのベータ版を使用する理由の1つは、ソフトウェアアプリケーションとオンサイトハードウェア（プリンタなど）の互換性をテストすることです。何か問題があれば、Appleに対して問題を報告します。
ベータテスト期間を延長しても、外部ベンダーは100％の互換性を持つ準備ができていないことが多いため、3か月間を追加することで、ユーザーに対して安定して稼働するシステムを提供することが可能になります。
ベータ版と90日間のアップデートリリース遅延では、すべてのテストを続けてください。どのようなものと何がないものかについては、あなたのベンダーと連絡をとるべきです。将来、どのベンダーが新しいリリースのために他のベンダーより速くアップデートするかを心配しています。
ユーザーに対してのコミュニケーション方法
OSの更新を遅らせる場合は、企業の方向性をユーザーに伝える必要があります。
例えば、iPadを管理するために、適用期間を90日間延期することですが、クリスマスに近いところまで更新を遅延させることは難しいかもしれません。新機能に利用したいユーザーは、90日後に更新することができます。
ですが、逆に新機能をすぐに利用することができないため、90日間は適用するのを待つ必要があります。
こうしたユーザー側のニーズと、企業側のニーズをすり合わせることが重要です。
別のソフトウェアアップデートシーズンに入る準備ができたら、macOSとiOSのテストを行い、ベンダーやユーザーと通信して、スケジュールに余裕を持って更新を行う必要があります。
あなたのユーザーの更新を許可する前に、あなたの時間をかけて、あなたの所属する企業のシステム管理状況を把握し、適切な導入を推進してください。アップグレードは無料ですが、企業のワークフローに影響が出る可能性があります。また、バグによってユーザーが減速する可能性もあります。
大型のアップデートによりAppleデバイスの利便性は向上します。ですが、今まで使えていたシステムが使えなくなったりなど弊害も出ます。
こうしたことも念頭に入れて、システムの入れ替えを行なっていきましょう。
Source:9to5mac
