スマホ。日本に限らず世界中で多くの人が持っている必須アイテムです。
その中でも多くの人が2年から3年で買い替えると言われています。多くの人がスマホを買い替えるということは、世界中では膨大な数のスマホが製造され、そして捨てられているということですよね。

今、スマホが環境に与える影響が少々問題視されています。
スマホに限らず携帯電話やその他の家電製品などもあるので、無理矢理な感じもしないこともないですが、世界中で多くの人が持っているということは、スマホ、特にiPhoneは問題視されがちということなのでしょう。

iPhoneを使うより作るのに電力を使う

初代iPhoneが登場したのは約10年前くらいでしょうか。その頃はまだスマホが普及していたとは言えない状況でしたが、10年前から2017年の現在までに製造されたスマホは累計70億台以上だそうです。とんでもない数ですよね。
iPhoneが依然スマホシェアのトップを取っていることを考えると、iPhoneがそのうちの7割以上は占めているでしょう。
そして、10年間でスマホ製造に使われた電力は968テラワットだそうです。数字が大きすぎてよくわかりませんが、インドの年間電力消費量に匹敵するのだとか。
専門家は、スマホを製造すればするほど環境に悪影響を与えていると警鐘を鳴らしています。なかでもプリント基板や半導体がとくに環境に悪い影響を及ぼすのだそうです。
テクノロジーの進歩は止められるものではないですが、みんながiPhoneを使えば使うほど地球には悪影響だなんて、ちょっと悲しいお話しです。

寿命が5年に延びれば温暖化への影響が30%減る

環境保護団体グリーンピースのマンフレッド・サンタン氏は、「寿命の短いデバイスや早い商品サイクルによって、製造者側の人間は、環境被害と労働環境への悪影響を生み出している」と言っています。
要するに、すぐにスマホを新しいのに買い替えるのは止めたほうがいいと言っているわけです。たしかに物を大切にするという考えは大事ですよね。
計算によると、もしみんなが5年間同じスマホを使うようにすれば、二酸化炭素の排出をその分だけ抑えることが出来るため、地球温暖化に及ぼす影響が30%も減るそうです。
iPhoneを使う側もエコを意識して修理したりしてできる限り長く使おうということですね。

appleも力を入れ始めている

とはいえ、製造する側、作り手側のAppleも、環境保護へ積極的に取り組んでいます。例えば、会社があるApple Parkは再生可能エネルギーで自家発電したものを利用していますし、環境保護団体と共同で購入した森林から自産自消する取り組みもおこなっているそうです。
売る側もこれだけエコに力を入れているくらいですから、使う側も環境問題を意識して、持っているiPhoneを大切に使っていきたいですね。

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