Appleが2021年第一四半期に、iPhone12シリーズの製造台数を調整するかもしれないと、モルガン・スタンレー証券のアナリストが、投資家に向けたレポートにまとめたことを海外情報メディア9to5macが伝えました。

 

iPhone12 Proの高い需要

2020年に発売されたiPhone12シリーズの中でも、iPhone SE(2世代)よりも小さく、片手で操作できるサイズ感のiPhone12 miniは、SNSや大手動画サイドでもiPhone12 miniを購入するといった声がたくさんあがるほど、高い注目を集めたモデルです。

そんな人気モデルであれば、すぐに入手することが困難になると思っていたユーザも多かったでしょう。ですが発売から2週間後ぐらいから、在庫過多の状況となり2020年末には全てのカラー、ストレージで持ち帰りができるようになっていました。

 

iPhone12 miniの売れ行きを鈍らせたのは、iPhone12 Proの存在でした。国内で起きていたiPhone12 miniの販売数低迷と、iPhone12 Proが順調に売れる状況は海外でも同じだったのです。

 

そこに注目したモルガン・スタンレー証券のアナリストは、Appleが需要に答えてiPhone12 Proを200万台増産し、iPhone12 miniを200万台減産する計画があると発表したのです。

 

全体的に好調なiPhone12シリーズ

iPhone12シリーズの出荷台数は2020年第四四半期で、前年比の47%を達成し順調な滑り出しとなりました。

そんな中、iPhone12 miniの販売台数が伸びなかったいくつかの理由の中で、ロック解除ができない不具合やバッテリーの持ち時間、そしてiPhone SE(2世代)の存在だったのではないでしょうか。

 

ロック解除ができない不具合は、iOSのアップデートで対応済みなのですが、バッテリーの稼働時間は、搭載されているバッテリーの容量に左右されてしまいます。

 

またiPhone12 miniよりは大きいけど、価格や新型コロナウイルスなどの影響からFace IDの不便さが目立ってしまったiPhone12シリーズより、Touch IDを搭載した低価格帯のiPhone SE(2世代)に目が移ってしまったのかもしれません。

 

そして売り上げを伸ばしたiPhone12 Proは、トリプルカメラに暗所でのポートレート撮影を可能にしたLiDARスキャナなど、写真撮影にこだわりを持つユーザのとっては欲しくなるモデルです。

 

どのモデルを増産するか減産するかも重要なポイントですが、iPhone12を販売している全ての店舗で、全モデルを予約することなく持ち帰れるフリー在庫が潤沢になることを願いたいですね。

 

 

Source:9to5mac

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