Appleスペシャルイベントで発表された新しいiPad Proは、今まで見たことがないほど究極の進化を遂げたモデルになりました。そんなiPad Proは、どのように進化したのでしょうか。
しっかり進化したポイントを押さえて、購入するかしないか考えていきましょう。
12.9インチのiPad Proが究極に
イベント開催前に公開されたiPad Proのリーク情報では、ミニLEDディスプレイの搭載やApple Pencil(第3世代)が登場するといわれていました。
すべての情報がリークされていたわけではなく、搭載されたCPUやストレージ容量などはリークされていなかったため、リアルタイムでイベントを見ていた人もワクワクしたのではないでしょうか。
搭載されたCPU
12.9インチ、11インチのiPad Proに搭載されたCPUは、昨年発表されてインテルを超えたと話題になったApple製CPUのM1チップセットだったのです。このパワフルなCPUの搭載は、はじめてAppleが正式に搭載されたメモリ容量を公表したことも話題となっています。
なおCPUの性能は8コアCPUと8コアのGPUを搭載して、MacBook Proに搭載されたスペックと同等のCPUとなっています。もしかするとiPad Proで、Mac向けに提供されているソフトも動かせるようになるかもしれませんが、Appleとしては「OSの統合はない」と以前、発言していたことから搭載されたCPUをフルに活用できるアプリは現時点ではないといえます。
ただWWDC直前にかなりのスペックアップをしたiPad Proが登場したことは、もしかするとM1チップを搭載したiPad Pro向けの新機能が、次期iPad OSに搭載されることを示唆しているのかもしれません。
それは、iPad ProでMac向けのアプリが動作するということなのでしょうか。
12.9インチiPad ProにはXDRディスプレイを採用
12.9インチモデルのみに、Liquid Retina XDRディスプレイが採用されました。XDRディスプレイは、Mac Pro向けに開発されたディスプレイで、一番暗い場所と明るい場所の差を示したコントラスト比1,000,000:1と非常に高い数値となっています。
それと同じコントラスト比を実現するために、ミニLEDディスプレイを採用することで、12.9インチiPad Proで実現することができたのです。この美しく表現できるディスプレイを通して、映画や動画を閲覧すると迫力のある映像美を楽しむことができるでしょう。
11インチiPad Proは以前と同じLiquid Retinaディスプレイですが、十分な色鮮やかな表現が可能なディスプレイなので、どちらのモデルを購入しても後悔することはありません。
カメラや5Gと新機能が盛りだくさん
他にも新iPad Proは、iPhone12シリーズと同じ5G通信サービス対応モデルとなりました。ようやく少しずつエリアが拡大している5Gも、だんだん身近で体験できるようになるでしょう。
今はまだ早いといっていると、あっという間に近所でも5Gエリアが広がってくるかもしれません。
インカメラも超広角対応、12MPとパワーアップした以外にも、センターフレームという新しい動画撮影方法を搭載しました。この撮影方法は、機械学習と超広角カメラを組み合わせることで、被写体が動き回っていても、カメラが追従してくれるという機能です。
白いMagic Keyboardも登場!
アクセサリもMagic Keyboardにニューカラーが登場したのですが、12.9インチiPad Pro(第5世代)は、同時に発売されたMagic Keyboardしか利用できないとのことです。
前モデルのキーボードを持っていても、利用することができないので注意してください。
究極に進化したiPad Proですが、11インチはまだ進化の途中といえるかもしれません。今後、11インチモデルでのLiquid Retina XDRディスプレイが搭載されることに期待しつつ、どちらのモデルを購入しようか考えてもいいかもしれませんね。
Source&Photos:Apple