WWDC2021のイベントが終わった翌日、Apple Musicのロスレス、ハイレゾロスレスとドルビーアトモスの音源配信が始まりました。ロスレスやハイレゾロスレス、ドルビーアトモスを楽しむには、ミュージックの設定を変更する必要があります。
さっそく設定を変更して、高音質の音源を楽しめるようにしておきましょう。
Apple Musicで楽しむ方法
Apple Musicで配信される高音質の音源は、そのままでは楽しむことができません。
設定方法は、ホーム画面にある「設定」→「ミュージック」→「オーディオ」のオーディオ品質をタップします。表示された画面で、無効になっているロスレスオーディオを有効にすると3つのメニューが表示されます。
モバイル通信ストリーミング
モバイル通信ストリーミングは、外出先でWi-Fiなどの環境に接続されていない時、データ通信を利用して再生される音質を設定できます。通信で使用されるデータ容量は3分間の音楽を再生する場合、ロスレス(24ビット/48KHz)は約36MB、ハイレゾロスレス(24ビット/192KHz)は約145MBとなります。
なお高音質(AAC、256Kbps)でストリーミングをした場合が約6MBのため、ロスレスでは約6倍、ハイレゾロスレスでは約24倍のデータ容量を一度に消費してしまい、あっという間にデータ通信量の上限に達してしまう恐れがあります。モバイル通信ストリーミングは、初期値が高音質となっているので変更しないようにするか、さらに通信量の少ない高効率に設定しておきましょう。
Wi-Fiストリーミング
これはWi-Fi環境に接続されている時、データ量の大きいロスレスをストリーミングで視聴できる設定です。自宅で光回線などを利用されている方ならロスレスに設定してもいいかもしれません。
ただPocket Wi-Fiなどのデータ通信量に制限があるようなケースの場合は、設定を変更するようにしましょう。
ダウンロード
楽曲のデータをiPhoneやiPadなどの内蔵ストレージに保存しておく際に、どの音質を設定するか選択することができます。これは内蔵ストレージ容量を消費してしまうため、購入したモデルの最大容量を確認してから音質の設定を行いましょう。
10GBの空き容量があった場合の保存できる曲数の目安ですが、ロスレスは1,000曲、ハイレゾロスレスは200曲とデータ容量が大きいことがわかります。
またいくらハイレゾロスレスで音源をダウンロードしたとしても、iPhone本体の再生性能は、有線イヤホンを使用した場合に48KHzまで再生できますが、それ以上のハイレゾロスレスは別売りの外付けデジタル・オーディオ・コンバーター(DAC)が必要になります。外付けのDACが用意できないうちは、ロスレスや高音質でダウンロードしても問題はないでしょう。
ただすでに一度、ダウンロードしてある曲に関しては自動で高音質には切り替わりません。改めてダウンロードを行う必要があるので注意しましょう。
ドルビーアトモス
高音質を楽しむための設定はオーディオの品質だけではなく、ドルビーアトモスの設定を行うことで対応の曲を楽しむことができます。またストリーミング以外にも、ダウンロードした時点でドルビーアトモス対応の曲をダウンロードすることもできるので、自分の楽しみ方に合わせた設定を行いましょう。
ただドルビーアトモスを使った曲は、イヤホンやヘッドフォンが空間オーディオに対応している必要があります。すでにAirPods ProやAirPods Maxなど、対応モデルを利用されている方は、ドルビーアトモスの音楽を聴いてみてください。
このような高音質な音楽を月額の変更なく楽しめるApple Musicで、ぜひ至福の時間に浸ってみてはいかがでしょうか。
Source:Apple