Appleは2022年4月1日、iPhoneやiPadなど、いくつかのデバイスに向けて最新OSをリリースしました。
すでに自ら手動でアップデートを行ったユーザも多くいると思いますが、一人のあるユーザは自動アップデートに関して疑問に思うことがあり、Appleに直接質問を送ったところApple幹部から返事がきました。その内容を、海外情報メディアMacRumorsが取り上げています。
その回答に含まれた大きな理由も、同サイトで分析して記載されていました。その理由を読めば、誰もが納得できる内容といえるでしょう。
iOS15.4.1のリリースで修正された問題点
iOS15.4がリリースされたときに、多くのユーザが「いつも以上にバッテリーの消耗が早くなった」と感じたことを、SNSなどに投稿していました。実際にiPhone13 Pro Maxが半日で50%までバッテリーが消耗したという声は、A15チップセットの搭載でバッテリー消耗が最適化されたモデルなのにと衝撃を受けたものです。
リリースされたiOS15.4.1は、以下の問題の修正が含まれたアップデートとなります。
- バッテリーの消耗が思ったより早い問題
- テキストナビゲートまたはアラート表示中の点字デバイスが応答しなくなる問題
これらの不具合以外にも、Apple AVDに関するセキュリティアップデートも含まれています。この問題は、Appleからすでに悪用されている可能性があると報告されていることから、できるだけ早めにアップデートを行うようにしましょう。
なお、iPhoneは最新OSのリリースをチェックして、アップデートを手動で行う必要はなく、自動でアップデートされる仕組みが組み込まれています。ですが、この自動アップデートはiOSのリリースタイミングではなく、数日から数週間後に実行されることを疑問に感じたユーザが、Appleに直接質問を送ったところ、幹部のクレイグ・フェデリギ氏が回答しています。
自動アップデートのタイムラグの理由
iPhoneには手動と自動でiOSをアップデートすることができるため、リリース日にあわせて実行することもできるし、忘れていたころに通知されることもあります。その仕組みに対して興味を持ったマテウス・ブダ氏は、クレイグ・フェデリギ氏に質問してみました。
するとフェデリギ氏本人からiOSがリリースされると、明示的に探してきたユーザに対してアップデートを提供し、1~4週間後にアップデートに関するフィードバックを受け取った後に、iPhoneの設定で「自動アップデート」が有効になっているデバイスに対して段階的に展開されるようになっていると回答が送られてきたのです。
ただ、世界中で発売されているiPhoneの台数を考えると、iOSのアップデートが段階的に行われているのは当然の事かもしれません。多数のユーザに最新OSが自動で提供されてしまうと、サーバがオーバーロードしてしまい、ダウンする可能性があるからです。
サーバがダウンしてしまうと、正常にデータ配信ができなくなってしまいます。そんな危険な状況からサーバを保護するために、自動アップデートを有効にしてもすぐに実行されるわけではないことがわかりました。
iOSのアップデートは新機能が提供されるだけではなく、OSやセキュリティを修正するアップデートも含まれています。安全に安心してiPhoneを使うためにも、必ずアップデートを行うようにしましょう。
Source&Photos:MacRumors(1)、(2)