Apple、これまでにユーザーから集めたデータを地図アプリに活用

ARに対するアップルの関心はここ数年如実に現れています。

Memojiをはじめとして、自社サービスにARを取り入れてきています。

VR、MR、ARとバーチャル世界の次の未来を各社が模索する中で、Appleが取り組んでいるのは、現実世界とバーチャルを融合するAR技術です。

Appleは既存のバーチャルをそのまま現実に持ってくるようなやり方ではなく、より自然にバーチャルと現実を融合させ、ユーザー同士の円滑なコミュニケーションを実現する一つのツールとしてARを開発しているようです。

Appleはその膨大なユーザーから集めたデータを元に、製品を開発しています。

当然、ユーザーが求めているニーズを的確に分析し、製品に反映する技術を持っています。

例えば、AI技術もその一つです。

Siriはもうすでに日常の中に溶け込んでおり、ユーザーはそれを当たり前のこととして利用しています。

Siriも着実に改良されており、公開当初と比べて比較できないほど成長していると思われます。

またSiriに問い合わせをおこなった履歴を分析し、Appleは自社のサービスに反映しています。

こうした、ユーザーの生の声を取り入れるAppleは商品開発において優位性があります。

ARグラスを開発するベンチャー企業を買収し、AR製品の開発開発を行なっているのは目に見えて明らかです。

アップルのAR製品開発は着実に進んでいます。

同社の採用動向を確認するとさらに多くの情報を入手することができます。

Thinknumは今週、拡張現実に関連するAppleの採用動向を分析しました。

同社の求人情報によれば、「AR Application」に関連するポジションが明確に示されています。

ここでAppleがどのような特定のアプリケーションを参照しているかについては、Apple Mapsの可能性があると思われます。

Memojiの次は、Apple MapsをAR対応

AR技術の先駆けとして、アップルはMemojiを公開しました。

Memojiは直接顔を出さなくても、自分と似たアバターがコミュニケーションを代理してくれるサービスです。

やはり、直接顔を出したくないでも、表情は伝えたい、そういうニーズがあるように思えます。

Appleが次に狙っているのは、Apple MapsのAR対応です。

デジタル地図は、私たちの日常生活の不可欠なツールとなっていますが、普遍性にもかかわらず相変わらず進歩しないままです。

LIDARからAugmented Realityまで、都市のモビリティから屋内の位置付けに至るまで、技術の進歩と新しい種類のデータは、デジタルマッピングのすべての分野における革新を推進しています。

あなたが地図が好きで、よりリアルに地図を再現したいという情熱があれば、Appleはあなたにとって素晴らしい会社になるでしょう。

地図とARは親和性が高く、ユーザビリティを向上させることができると考えます。

例えば、地図上ではお店がここにあるんだけれど、実際にはどこがお店なのかわからない、そんな経験をしたことはありませんか。

ARを使えば実際にお店まで案内することも可能になります。

地図という情報を読み解くという必要がなくなり、iPhoneのApple Mapsはツアーガイドになり迷うということがなくなるでしょう。

AR技術者を積極採用

「iOS / macOSエンジニア」の別の求人リストは、それほど詳しくは述べられていませんが、依然として「Maps and Core Location APIの知識」と「拡張現実APIの知識」が必要です。

サードパーティのデベロッパーのソリューションは、地図やナビゲーションの改善にARを使用する方法を示しているため、Appleにとっても中心的な視点であることが理にかなっています。

さらに、アップルは、アップルマップを最初から再構築する途中にあります。

これは、AR機能との差別化の明確な機会です。

採用動向は必ずしも製品ロードマップの明確な兆候ではありませんが、多くの場合、Appleが少なくともその注目の一部に焦点を当てている場合には、それを示すことができます。

ARが提示する未来はすぐそこです。

企業側からすれば商品の販売機会向上につながる市場になりえます。

ユーザー側にとっては、新たな世界との出会いとなることが想像できます。

例えば、スーパーで野菜をARグラスを通して見たときに、産地が見えたり、鮮度がわかったり、情報をすぐに受け取ることができます。

こうして考えると、スマートフォンという手で操作する必要があるものと、操作しなくても情報を入手できる方法でデバイスが別れていくのかもしれません。

着実に進歩していくデバイスですが、人間が本来持っている機能をデバイスが肩代わりすることで、人本来の能力低下が危ぶまれます。

Source:9to5mac

 

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