普段、スマホを充電しながら音楽を聴くことは、当たり前のように行っていると思います。
そんな当たり前が、一人の女性の生命を奪ってしまう痛ましい事故が、タイから飛び込んできました。
もしも同じようなことをされているようであれば、少し注意が必要かもしれません。
充電中のスマホで音楽を聞いていたら
タイ北部のローイエットに住む、タンヤラック・ファイ・ファダスリさん(16歳)は、いつものように部屋でスマホを使って、音楽を聴きながら勉強をしていました。
夕食の時間になったため、祖母はファダスリさんに電話をかけたそうですが、応答がありませんでした。「いつもならすぐに電話に出るのに…」と気になった祖母が、ファダスリさんの部屋に入ると、教科書の横で焦げたスマホを手にして倒れているファダスリさんを発見したのです。
すぐに救急隊を呼んだのですが、すでにファダスリさんは亡くなっていました。
警察の見解
警察の調べでは、亡くなったファダスリさんが手にしていた焦げたスマホと、首や腕の火傷跡から「勉強中に充電をしながら、音楽を聞いていたファダスリさんを電撃が襲った」と、何かしらの原因で感電したことが死因であると断定したのです。
すでに焦げて動作しないスマホからは、事故にあう直前までファダスリさんが何をしていたかまでは、特定することはできませんでした。
スマホによる感電事故は過去にも多く発生している
バッテリーから供給される電圧程度であれば、感電死に至ることはないでしょう。ですが、これが充電中だった場合は違います。
スマホが何かしらの影響で、通常であれば筐体に流れるはずのない電流が流れてしまった場合、このような感電事故は十分に起こり得るのです。
過去にも防水モデルのスマホを浴室で利用するために、傷だらけの延長ケーブルにタオルを巻いて、浴室で利用していた女性が感電死する事故や、ベッドサイドに置いておいたスマホが爆発して、男性が亡くなるといった事故も発生しています。
メーカー純正ではない充電器や、ケーブルを使用している場合、品質が十分ではなかったり、構造上壊れやすかったりすることがあります。また過充電防止機能が組み込まれていないことも多く、必要以上の電流が流れてしまい、感電事故につながるケースはいくつも報告されています。
「充電できるからいいや」と問題ないと思っても、純正ケーブルではないことでスマホ本体の過充電防止機能を破壊してしまい、感電事故に至ることは十分にあり得るのです。
もし充電ケーブルを純正、またはAppleのMFIマークのようにメーカーが定める基準をクリアしている商品でない場合は、そのケーブルの利用をやめて、純正のケーブルや充電アダプタを利用しましょう。
それが、大きな事故を未然に防ぐ一つの方法だからです。もしも心当たりがある方は、できるだけ純正品に買い替えることを検討してください。
Source:Daily Mail
Photo:Daily Mail