Appleは2020年に発売されたiPhone12シリーズとiPhone SE(2世代)から、充電アダプタとイヤホンの同梱品が排除されました。
同梱品を排除した理由をAppleは、二酸化炭素排出量や有限資源の使用量削減につながると、環境にいいことだとアピールしていますが、一部のリーカーたちから「Appleが悪い流れを作った」と批判が上がったのです。
同梱をやめたメリットとデメリット
Appleが充電アダプタとイヤホンの同梱をやめた時の、メリットとデメリットを考えてみました。
同梱をやめたメリット①製造時に発生する二酸化炭素量などの削減
環境問題やリサイクルに対して強い関心を示すAppleは、先述した二酸化炭素排出量や有限資源の使用量削減につながることと、すでに充電アダプタやAirPodsなどのワイヤレスイヤホンを所有している人がいるため、両品の同梱をやめたといわれています。
iPhone12シリーズについては、5G化対応によるコスト上昇を抑えるため対策だともいわれていました。少しでも価格が下がることを期待していたユーザには、嬉しい情報だったのではないでしょうか。
同梱をやめたメリット②好みの充電アダプタを用意できる
最近のモデルでは高速充電対応アダプタを購入することで、短時間でフル充電にすることができます。
iPhone11シリーズまでに同梱された充電アダプタは高速充電に対応していないため、高速充電を求める人は対応の充電アダプタを購入する必要があります。
同梱をやめたメリット③箱を省スペースに
充電アダプタとイヤホンを同梱しないことで、iPhoneの箱を薄くすることができました。
今までと同じ流通経路でも倍近い台数を運ぶことができ、Apple Storeや家電量販店への搬送台数を劇的に増すことに成功したのです。
ここまでメリットをチェックしてきましたが、今度はデメリットをみてみましょう。
同梱をやめたデメリット①他のメーカーも同梱をやめる
Appleと同じように、充電アダプタの同梱をやめたことを発表したSamsungやXiaomiに対して、リーカーたちがSNSで批判や揶揄するコメントを投稿していました。
ユーザからの批判は、メーカーのイメージを悪くし、最悪な場合は売り上げにも影響が出てしまいます。まずはAppleの同梱品排除がどのように影響するかを確認し、各メーカーも真似した方が良いのかもしれません。
同梱をやめたデメリット②本体価格への影響はない
同梱品の排除が、iPhoneの価格減額につながることはありませんでした。
特にiPhone12は5G化やA14チップセットなどの新規製造は、コストアップにつながってしまいます。
iPhone SE(2世代)については、販売価格に変更はありませんでした。以上のことから、同梱品排除によるコスト削減は効果がなかったといえるでしょう。
iPhoneの同梱品が変化するかも
iPhone13シリーズはリークされている情報から、Lightningコネクタが廃止されるといわれています。すでに充電方法はワイヤレス充電方式が搭載されているし、iPhoneのデータ共有やバックアッもiCloudがあるため、Lightningコネクタが廃止されても影響はないでしょう。
その時に価格がどのように変わるのか、さらに箱の省スペース化が促進するのか、その点を注意してチェックしていきたいと思います。
Source:iPhone mania