WWDC2022で発表されたiOS16の詳細に、正式リリースに向けて期待が膨らむばかりですが、詳細がわかるにつれ、サポート対象モデルでも利用できない機能が見つかっていると、海外情報メディア9to5macが伝えています。
iOS15はサポート対象のモデルに対して、すべての機能がサポートされていました。
そのため、多くのユーザはiOS16のサポート対象であれば、WWDC2022で発表された機能などは利用可能と考えるでしょう。ですが、色々調べていくと、どうやら一部のモデルでは利用できない機能があるというのです。
iOS16の全機能の利用にはA12 bionicチップが必要
iOS16で紹介された新しい機能は、A12 bionic以降のチップセットを搭載したモデルでなければ利用できないことがわかりました。サポート対象なのに全機能の利用ができないのは、A11 bionicを搭載したモデルのiPhone8/8 PlusとiPhone Xの2モデルになります。
A12 bionic以降のモデルで利用可能な機能は、WWDC2022でも紹介されていたビデオのライブテキストやライブテキストのクイックアクションなど、テキスト関連の機能になります。動画や画像からテキストを抜き出す処理などは、かなりの処理性能が必要で、それらを可能にするには高性能なCPUやNeural Engineが必要なのかもしれません。。
Siriの新しい機能として紹介されたアプリに関する問い合わせ機能も、A12 bionic以降のモデルでしか利用できないようです。
ソフトウェアキーボードを利用した文字入力が面倒に思う人は、音声入力を多用されていると思いますが、iOS16は音声入力とキーボードの入力の切り替えをスムーズに行えるようになります。他にもiPhoneで薬を管理できる medicationsですが、薬品名を入力しなくてもカメラで捉えることで薬品の種類を検索して登録する機能が利用可能になります。
iOS16にはiPhone13専用機能も
なお、iOS16にはiPhone13向けの専用機能が存在するようです。
一眼レフで撮影したような背景をぼかした写真を撮影するポートレート機能ですが、iPhone13とiOS16の組み合わせで背景だけではなく、前景にあるオブジェクトをぼかす事ができるようになります。これにより被写界深度を、さらなる効果を得ることができるようになります。プロカメラマンが唸るような写真が、手軽に撮影できるようになるのが楽しみですね。
そしてiPhone13/13 Proで、誰でも手軽に映画のようなシーンを撮影できるようになったシネマティックモードの撮影でも、さらに髪やメガネなどのエッジ周りを更に正確に表現できるようになるとのことです。
iOS16が正式リリースされるまで、あと何回ベータ版やパブリックベータ版がリリースされるかわかりませんが、その中で利用できるようになった機能や、さらにサポート対象のモデルでも利用できない機能などが発見されるかもしれません。
まだまだ安定するまでかなりの時間がかかると思われるiOS16ですが、正式リリースされるときは私達がアップデートしてよかったと思えるOSに進化することを願っています。
Source:9to5mac