2021年 4月30日に発売された紛失防止タグAirTagは周りの評価も高く、購入したいと考えるユーザも多いと思います。ですが実際に使ってみるまでは、「本当に紛失したものが見つかるのか」という不安な面もあります。

 

そんなAirTagの実力を知るためのテストを行った結果を、海外情報メディアTechRadarが伝えています。

 

同機能を持つTileとの比較

AirTagと比較するデバイスはTileという製品で、AirTagと同じように紛失しやすいものに取り付けて紛失を防止するためのガジェットとなります。

この二つのガジェットをiPhoneが検知できない場所に意図的において、どちらが早く先に見つけることができるかをテストしました。条件は自宅から約1.6Km離れた人通りの多い場所にある、道路標識の後ろにAirTagとTileを置いて自宅に戻ります。

 

そしてiPhoneにインストールされたアプリから、紛失したAirTagとTileを探し始めました。

 

30分経過

紛失したことを登録してから30分後、紛失したAirTagが見つかったことを通知してくれたのです。ただ表示されたマップでは自宅の横を走る道路でした。その後、1日を通して13回も位置情報の通知がありましたが、それらは間違った位置を通知してきたそうです。

ただ、この通知された箇所の近くまで移動して、iPhoneの超広域無線技術を使えばAirTagまでの距離と方向を正確に指示する為、時間がかからず発見することができるでしょう。

 

Tileの初回通知は12時間後

一方、Tileはアプリで紛失したことを登録してから12時間後、初めて位置情報を通知してきました。その通知された位置情報は、置いてきた道路標識に最も近い場所でAirTagより近かったそうです。

 

検知する位置情報としてはTileの方が精度が高いのですが、通知が遅ければそれだけ発見には時間がかかり、紛失したものを誰かに拾われてしまう可能性もあります。その点、AirTagのように細かく通知されてきた位置を都度チェックして、その場所まで移動して超広域無線技術を使えば見つけるまでにかかる時間を短縮することができます。

 

ただAirTagは、近くを通る人流によって検知する速度が変わってきます。

 

テスト結果をどう取るか

時間に関するアドバンテージはあるものの、位置情報の精度はあまり高くないAirTagを選択するか、位置情報の精度にアドバンテージがあるけど時間はかかってしまうTileを選択するか、どちらが良いのかは利用者の判断によるかもしれません。

ただAirTagのように近くを通りかかったiPhoneを経由して、所有者に通知が入る仕組みの場合はAirTagを移動されたり、人通りの少ない場所で紛失したりした場合は見つかる確率がグッと下がります。この点をどう評価するのか、しっかり見極めて購入することをお勧めします。

 

 

Source:TechRadar

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