先日、都内にある大手家電量販店で、iPhone SEの売れ行き状況を確認するため、発売以来久しぶりに出向いてみました。
どんな状況になっているのか、契約と同時に持ち帰ることができるのか、気になるところをチェックしてみましょう。
在庫が十分ではない!?
発売当日の在庫状況は、以前、お伝えした通りですが、発売から1ヶ月経過した店頭の状況はどうなっているのでしょうか。
諸事情で写真の撮影はNGでしたが、各携帯電話会社の在庫状況をチェックすると、64GBや128GBモデルは在庫がなく、予約となっていました。サブブランドは64GBや128GBはあるものの、256GBが在庫切れとなっている状況です。
この状況からiPhone SEの売れ行きは順調で、一部のモデルで入荷が困難になっていると判断できそうですが、実際に店頭スタッフに確認すると別の理由があることを説明してくれました。
入荷が順調ではない
この在庫状況は入荷が順調ではなく、発売当初から一部のモデルは入荷されていないのが原因です。特にサブブランドの大容量モデルが、在庫切れになっているのはそれに当たるそうです。
Apple Storeで発売されているモデルは、潤沢に在庫が補充されていることから、携帯電話会社への配布分の確保ができない状況となっているようです。携帯電話会社への配布分は、前年度の販売数をAppleが管理していて、売れ行きが順調な店舗では多く配布されると聞いたことがあります。
そうなると前年度の売り上げが、翌年度の入荷数に大きな影響を与えてしまうようで、家電量販店がさまざまなキャンペーンを駆使して、販売数を増やそうとしている理由がよくわかりますね。
この状況の原因は
iPhone SEの在庫がApple Store以外、潤沢じゃない理由はいくつかありますが、以前、リークされた情報から減産された可能性があります。
ですが、サプライチェーンの現地からリークされた情報では、Appleから減産の指示は来ておらず、順調に製造を進めていると伝えられています。
次に考えられるのは、iPhoneを製造している地域が新型感染症の再蔓延で、ロックダウンの影響を受けている可能性が報じられていました。この緊急事態に備えて、ロックダウン地域ではない工場を持つサプライチェーンの製造数を増産することで、影響を最小限に抑える活動をしていることも伝えられています。
そして最後の理由は、世界的に半導体不足の影響が出ているという噂です。実際に別カテゴリの製品が影響を受けていて、製造が間に合っていないため一部の店頭で展示用のデモ機は用意できても、販売用は用意できていない状況になっているというのです。
このように半導体を利用するデバイスの多くが在庫不足になり、欲しいものが手に入らない状況になっているのです。現時点でiPhone SEが影響を受けていることを考えると、今秋発売のiPhone14やApple Watchなど、主力になる多くのモデルが影響を受けることでしょう。
新しいモデルが発表されても、これまでのようなスケジュールで手にすることが可能性を考えておく必要がありそうですね。
なお、一部のモデルはAppleスペシャルイベント終了後、すぐに予約受付開始になるものと、数日後に予約開始になるものがあります。実際にどちらになるかは、拝見していないとわからないため、リアルタイムでイベントを閲覧して予約開始時に悩む暇を作らず予約を済ませてしまうこと、予約受付開始日が別の場合は、その時刻の数時間前に複数台のデバイスを用意して、すぐに予約完了できるように頑張るしかありません。
Source:取材