2020年3月にリリースされたiPad Proと、同時に発表されたMagic Keyboardは5月ごろにリリースされるといわれていたため、まだまだ先かなと思っていた人も多かったことでしょう。
その気になるMagic Keyboardの予約が、iPhone SE(2世代)が発表された4月16日より開始となったのです。
今までのキーボードとどこが違うの?
iPad Proと同時に発表されたMagic Keyboardは、今まで発売されてきたSmart Keyboardシリーズと大きな違いがあります。
タッチパッドを搭載
iPad ProはコンセプトとしてポストPCといわれてきたのですが、マウスが利用できないなど、パソコンを超える操作性を達成することができず、やっぱりパソコンの方がいいという意見を覆ることができませんでした。
そんなiPad Proのコンセプトを見直したAppleは、iPadOS13.4でマウスを正式対応させることにしたのです。それまでもマウスの利用はできたのですが、あくまでもアクセシビリティの一環でしかなかったため、マウスカーソルをターゲットに合わせて変更させるといった機能はありませんでした。
マウス操作が可能になったことでパソコンと同じようなことができる、そのような機能をiPadOSに組み込んだとしてもノートパソコンのようにタッチパッドがなければ意味がありません。
Magic Keyboardはタッチパッドを搭載することで、よりパソコンに近づけたキーボードとして登場したのです。
キーボードストロークが少ない
Smart Keyboardシリーズはキーピッチが狭く押し間違えも多いため、慣れるまでに時間のかかるキーボードだった気がします。
さらにストロークもMacBook Proなどで採用されているような、少ないタイプのキーボードではないため、打ちにくいと感じてしまうところがあったりしました。
またiPad Proの角度も2つしかなく、利用者の好みの角度が実現できませんでした。
それがMagic Keyboardになると、MacBook Airと同じストロークが少なくキー自体が大きく、キーピッチも十分に確保できたキーボードに変わっています。打ちやすいキーボードでなければ、せっかく買ったキーボードも意味がありません。
なおこのMagic Keyboardですが、iPad Pro(1世代)とも互換性があるので、Magic Keyboardを使いたいあまりにiPad Proを買い換える必要はありません。
届くのはいつ頃?
4月16日時点でApple Storeを確認すると、11インチiPad Proも12.9インチのiPad Pro用も2020年5月15日から22日の間にお届けとなっています。
なおMagic Keyboardですが、作りがしっかりしていることとタッチパッドが搭載されていることから、iPad向けのキーボードの中ではかなり高額な商品となっています。
11インチ向けが31,800円、12.9インチ向けが37,800円なので、気軽には手が出せないかもしれませんね。
ただiPad ProとMagic Keyboardがあれば、パソコンを持ち歩くより簡単にインターネットにも接続できて、外出先でもドキュメントもしっかり確認できるし、ビジネスマンにとっては手放せなくなるアイテムになるでしょう。
Source&Photos:Apple