先日リリースされたiOS15.2はイベントで発表されなかった新機能や、これまで深刻だったバグが改善されたという報告があがっています。
どんな機能が実装され、どのようなバグが改善させたのか、しっかりチェックしていきましょう。
iOS15.2で「初期化機能」
iPhoneに設定したPINコードを間違えて、ロック解除に数分から数時間かかってしまった経験はないでしょうか。
PINコードを忘れてしまった場合、iOS15.2以前のバージョンではiPhoneをリカバリーモードに切り替えて、PCかMacに接続しiTunesを通して復元する必要がありました。
ですが、iOS15.2にアップデート後は、PCやMacに接続する必要なくアクティブなネットワークに接続されていれば、ロック画面上から初期化できるようになります。
PINコードを数回間違えた場合、画面にはこれまで通り「iPhoneは使用できません。何分後にやり直してください」と表示されますが、右下に「iPhoneを消去」をタップすることで、すべてのコンテンツと消去を行うことができます。
なお、消去の実施にはApple IDのパスワードが必要になるので、こちらのパスワードだけは忘れないようにしておきましょう。すべてのコンテンツと設定が削除されてしまいますが、これまでにバックアップをされていれば復元して利用することができます。
改めてPINコードとTouch IDやFace IDの設定をして、今度は忘れないように管理しましょう。
「緊急ダイヤルへの通報ができない」事象の改善
各携帯電話会社とIIJは、iPhoneでデュアルSIM利用をされている場合、緊急通報ができなくなるという事象が発生することユーザに向けて伝えていました。
発信ができなくなるケースは「データ専用のeSIM」と、「音声対応のSIM」を利用している場合のようです。また他のケースとしては、次のような場合も報告があがっています。
IIJでは公式ブログでも、データ通信専用のSIMを、モバイルデータ通信に設定した場合に緊急通報ができなくなり、ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOの音声対応のSIMを利用している場合は、電話番号の先頭に発信者通知サービスで利用される「186」をつけて発信する必要があるというものです。
このバグがiOS15.2にアップデートすることで改善され、NTTドコモやソフトバンクでも緊急ダイヤル以外の連絡先にかけて通話が可能か確認するように呼びかけています。
いざというときに緊急通報ができないと困ってしまうため、このような事象が発生している方はすぐにでもiOSのアップデートを実施するようにしましょう。
こうしてiOSをアップデートすることで、細かなバグや新機能が次々と追加されていきます。時間がかかって面倒だと思う人もいるかもしれませんが、しっかり時間を確保してアップデートするようにしてください。
Source:9to5mac、IIJ mio(てくろぐ)、ケータイウォッチ
Photos:9to5mac、IIJ mio(てくろぐ)