Appleが発売している紛失防止タグ「AirTag」は、持ち物につけておくことで置き忘れたときに、iPhoneからどこにあるかをすぐに確認することができるデバイスです。そんな便利なAirTagを日本の犯罪者は、パトカーを追跡するために利用していたことが報じられています。

 

覆面パトカーに取り付けて

多くの犯罪者がパトカーの位置を事前に把握することができたら、逃走経路やそのエリアに近づかないといった行動を取ることができます。ですがパトカーの中には、見た目が一般車と変わらない覆面パトカーが存在するため、気づけずに近づいてしまい、逮捕されてしまうケースもあるでしょう。

 

ある犯罪者はそんな覆面パトカーにAirTagを取り付ければ、所在地を把握することができると判断して、刑事が車から離れている隙きに取り付けたようです。その後、車に戻った刑事がマフラーに、見覚えのない黒いプラチックケースがついていることに気が付きます。

 

そのケースの中にはAirTagが入っていたため、すぐに取り除くと他の車輌の刑事や警官に連絡を入れて、すぐに点検するように通達しました。こうして複数の車両をチェックしたところ、他にAirTagは見つからなかったのですが、AirTagを発見した刑事は、相手は車両が覆面パトカーであることをわかった上で、駐車場に止めている間につけたのではないかと推測しています。

 

ただパトカーの位置を把握するためには、かなりおそまつな取り付け方だったことから、プロの犯罪者は除外して考えているようです。もしかすると誰かがいたずらしようと考えて、取り付けた可能性もあるといいます。

 

警察はあらゆる可能性を考慮

おそまつな方法とはいえ警察は、組織的な犯罪の可能性を捨てていません。なお、AirTagを利用する場合、タグのシリアル番号とApple IDの紐づけが必要になるため、警察が所有者にたどりつくにはそれほど時間はかからないでしょう。

 

おそらく犯人はAirTagでパトカーを追跡する前に、できなくなる可能性がありました。それはAirTagの動作環境が2060℃であることに対して、取り付けた場所がマフラー付近だったことが理由です。車のマフラー部は260℃近くになることから、AirTagはすぐに壊れてしまったことでしょう。

 

何者かがパトカーの位置を把握することで、その地域を避けた犯罪が行われては問題です。そのため、今回の一件をいたずらや愉快犯として扱うのではなく、しっかり犯人を特定して逮捕し、今後に同じような犯罪が起きないような体制を作り上げてもらいたいものですね。

 

 

SourceiDrop News 

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