2020年10月14日午前2時、ようやく披露されたiPhone12ですが、その中でもiPhone12 miniは衝撃を受けた人も多かったのではないでしょうか。

 

今までになかったラインナップとして、初登場となる5.4インチディスプレイのiPhone12 miniを、しっかりチェックしていきたいと思います。

 

iPhone12 miniの特徴的なスペック

近年、ディスプレイサイズがどんどん大きくなり、片手で操作することが難しくなってきたiPhoneシリーズですが、ここにきて「片手でも操作できるのではないか」と期待させるモデルが登場しました。

 

しかもAppleは小型だからという理由で、搭載されたCPUや機能を削ったわけではなく、できる限りのスペックを搭載したモデルに仕上げてきたのです。

 

iPhone12 miniの特徴①サイズ

片手で操作できるサイズといわれると、iPhone SE(第1世代)を思い浮かべると思いますが、iPhone12 miniはそこまで小さいモデルではありません。

 

2020年4月24日に発売されたiPhone SE(第2世代)よりは小さく、近年発売されたモデルの中では最も小さいiPhoneとなりました。

 

スペック(サイズ、ディスプレイサイズ) 

iPhone12 mini iPhone SE(第2世代) iPhone SE(第1世代)
高さ(mm) 131.5 138.4 123.8
幅(mm) 64.2 67.3 58.6
厚さ(mm) 7.4 7.3 7.6
重量(g) 133 148 113
ディスプレイサイズ(インチ) 5.4 4.7 4.0

厚さも0.1mmしか違わないので、手に持った感覚はiPhone SE(第2世代)と変わらないでしょう。幅も約3mm小さくなることから、片手でも操作しやすくなることが想像できます。

 

ただiPhone SE(第1世代)よりは全体的に大きく重くなることから、iPhone SEの第1世代と第2世代の中間に位置するモデルになります。

 

iPhone12 miniの特徴②気になるスペック

小さいiPhoneといっても搭載されたスペックは、妥協しないAppleの姿勢が作り出したモデルとなっています。

スペック①5G対応

発表されたiPhone12 miniは、国内でもサービス提供が始まっている次世代通信規格5Gに対応したモデルとなりました。以前から5Gサービスは、通信速度の飛躍的な向上と低遅延、多数接続が可能になるパワフルなサービスといわれています。

5Gの通信速度はベストエフォートで数十Gbpsと、家庭のインターネットよりも高速化されます。またデータを送信する際にかかる時間を、4G/LTEの4分の1におさえることができたため、ドローンや自動車の自動運転などに大きな期待が寄せられています。

 

なお同時に複数デバイスと接続が可能になるため、混雑した状況下でも安定した通信状態を確保できるのと、多くのIoT機器に接続した状態でもネットワークが不安定になることはありません。

 

そんな夢のような環境を提供してくれる5Gですが、実現するにはエリアの拡大とアンテナの設置、そして真の5Gと呼ばれるミリ波に対応した環境整備をしていかなければなりません。

 

国内では当面の間、sub6GHzという4G/LTEを拡張した規格に対応したエリアを広げていくため、先述したような環境の実現はまだまだ先に話になります。

 

スペック②耐落下への強化

セラミックシールドによる耐落下性能の向上により、従来モデルの4倍も強固なガラス素材を採用しました。またディスプレイに採用されたガラスには、ナノスケースのセラミッククリスタルを組み込んでいるため、普通に落とした程度では割れにくく仕上がっています。

これまでうっかりiPhoneを落下させてしまい、ディスプレイが割れてしまったという苦い経験を持っている方は、絶対割れないということは保証されていませんが、すこしでも割れにくいiPhone12 miniや他のモデルの買い替えを検討しましょう。

 

スペック③その他

Androidスマートフォンなどでは、フラグシップモデルとの違いを出すために同一名称のモデルであっても、搭載されているCPUを変えたり、ディスプレイの種類が違ったり、必ず何かしらの方法で区別化がおこなわれてきました。

ですがAppleは、筐体の大きさだけで区別化は十分と言わんばかりで、iPhone12  miniのスペックは、iPhone12とほぼ同等となっています。

 

ディスプレイ以外に違いがなく、片手で持てるサイズ感となったため、Appleでは世界最小の5G対応スマートフォンであることを謳っています。

 

パワフルなCPUのA14bionicを搭載したiPhone12シリーズ中、最も小さい筐体を持つiPhone12 miniですが、スペックはモンスター級に仕上がっています。

 

どんな人が購入するべきか

iPhone12 miniは、今までiPhoneSE(第1世代)を愛用してきた人たちにとっては、大きさもiPhone6やiPhoneSE(第2世代)より小さいので、満足できるスマートフォンになるでしょう。

 

さらにFace IDやOLEDディスプレイ、そして昔はiPhone8 Plusでなければ使えなかった5.5インチの大きなディスプレイも、iPhone12の中でも最小のデバイスで使えるようになったのです。

 

新しくiPhoneのラインナップとして登場したiPhone12 miniですが、かなり注目されていることから入手困難なモデルとなるでしょう。どうしても大きなiPhoneは使いたくないと、そう考えている方は購入しても後悔することはありませんね。

 

すでに現在、iPhone11 Pro  Maxなど大きなサイズのiPhoneを利用されている方は、実際にApple Storeや家電量販店へ行って実機をみてから判断することを強くお勧めします。これまでに使ってきたiPhoneと比べると、小さすぎると思ってしまうかもしれません。

 

必ずどのくらいのサイズになったのかを確認されてから、購入するようにしましょう。

 

 

Source:Apple

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