先日発表されたiOS16ですが、サポート対象機種からiPhone7/7 Plusが排除されたことに、多くのユーザが反発していることを海外情報メディアMacRumorsが伝えています。
なぜ、Appleはこのような決断をしたのでしょうか。
CPU性能が必要
iOS16のアップデート内容から、CPUやメモリに対して相当な負荷がかかることが容易に想像できます。
特に画像からテキストデータを読み出したり、画像をコピーしたりする機能はNeural engineなどの処理性能をフルに活用しても、パフォーマンス不足になる可能性がある処理ではないでしょうか。そう考えるとiPhone7に搭載されたA10 Fusionでは、iOS16を快適に稼働させることが難しいCPUになるということになります。
ですが、iPadにもiPhone7と同じA10 Fusionを搭載したモデルが存在し、それらのモデルはiPad OS16にアップデートできることや、A10より前のA9チップを搭載したiPadでもアップデートが提供されることから、単純にA10 Fusionのパフォーマンス不足だけが原因とは断言できません。
ただ、iPhone7/7 PlusにiOS16を搭載できたとしても、WWDCで発表されたようなロック画面のカスタマイズなどはできず、メッセージの再送信や修正などのアップデートによって提供される機能の一部だけ利用できるようになるでしょう。
なお、現時点ではApple公式サイトのiOS16のサポート機種一覧には、モデル名が掲載されていないことから、サポートされないと思って間違いないでしょう。
不満の書き込みが続く
WWDC2022でiPhone7/7 Plusがサポート対象外となることを伝えたところ、iPhone7ユーザから、「AppleがiPhone7をサポートから外したことに驚いた」などの書き込みが、MacRumorsの掲示板にありました。
iPhone6sやiPhone SE(初代)は、サポートが終了するとリークされていたので、リーク通りかと思った人も多かったと思いますが、iPhone7が含まれてしまったのは驚くしかなかったでしょう。
Appleに問い合わせ中
MacRumorsは、Appleに対してiOS16にアップデートできない理由を問い合わせているようですが、まだ回答はかえってきていません。ただ、これまでもiOSをリリースする際、古いiPhoneは、新機能について利用できない場合があることをアナウンスしていました。
今回もアップデートが可能で、パフォーマンスが発揮できないとしても、アップデートが可能なら対象から外す必要はないと思われます。その辺りをMacRumorsは、Appleに確認してもらいたいものですね。
これを機会に、今後のiOSリリースでも古いiPhoneへのサポートを終了させていく、きっかけをになってしまうかもしれません。
Source:MacRumors