2020年10月に発売されたiPhone12。
同時期に発売されたiPhone12miniよりも少し大きくなっています。容量は、64GB 、128GB、256GBとなっており、iPhone11の時と全く同じになっています。また、カラーバリエーションがブラック、ホワイト、レッド、グリーン、ブルーとなっています。iPhone11の際にはパープルとイエローがありましたがiPhone12ではこのカラーバリエーションが無くなり、新たにブルーが登場しています。
性能・便利機能
ディスプレイはiPhone11と変わっており、iPhone11では「Liquid Retina HDディスプレイ」に対してiPhone12では「Super Retina XDRディスプレイ」となり、オールスクリーンOLEDディスプレイとなっています。「耐指紋性撥油コーティング」はそのまま残っているので指紋が付きにくくなっています。「Super Retina HD」と比較するとコントラスト比が2倍になり、最大輝度は30%向上しています。さらに、エネルギー効率が15%改善されているので画質が良くなり、消費電力も抑えられています。
iPhone11と比較するとバッテリーの性能は僅かですが向上しています。ビデオ再生が最大17時間でオーディオ再生が最大65時間とiPhone11と同じになっていますがビデオのストリーミング再生がiPhone11が最大10時間に対し、iPhone12では最大11時間と僅かに向上しています。高速充電にも対応しているので別売りのアダプタを使用することで30分で最大50%の高速充電が可能です。ワイヤレス充電にも対応しており、さらに「MagSafe」ワイヤレス充電にも対応しています。
Apple Payにも対応しており、ウェブやアプリ上でFace IDを使用することで支払いが可能なっています。OSのバージョンアップに伴い、以前までは交通系電子マネーは「Suica」しか使用できませんでしたが「PASMO」も使用することが可能になっています。これは、iPhone12だけでなく、Apple Payに対応している機種ならどれでも可能です。
iPhone12で搭載されているA14 Bionicチップですが高性能CPUコアが2つと高効率コアが4つ搭載され、さらにGPUが4コア、Neural Engineが16コアとなっています。A13 Bionicと比較すると40%高速になっており、GPUは30%高速化されています。
iPhone11同様にFace IDを使用することが可能です。顔認証で画面のロックを解除したり、Apple Payで支払いをしたりすることが可能です。
スリープボタンもそのまま残っており、本体左側面の上の方に搭載されています。これを長押しすることで電源を切ることができ、押すことでスリープ状態にすることができます。大きさやデザインはほとんど変わっていません。
リアカメラの性能はあまり変わっておらず、12MPのカメラシステムで広角、超広角にも対応しています。また、ポートレートライティングも「自然光」、「スタジオ照明」、「輪郭強調照明」、「ステージ照明」、「ステージ照明(モノ)」、「ハイキー照明(モノ」と6つのモードに対応しています。レンズ構成が超広角レンズは5枚と変わっていませんが超広角はiPhone11では6枚だったのがiPhon12では7枚になっています。iPhone12では「Dolby Vision」対応HDRビデオ撮影に対応しています。これに対応している動画撮影カメラはいままで発売がされていないので世界で初めて搭載されたものになります。
インカメラの性能も僅かに向上しています。12MPカメラやポートレートモードやポートレートライティングなどは変わっていませんがナイトモードを使ったタイムラプスや手ぶれ補正機能を使用したタイムラプスが可能なっています。
ボリュームボタンは、従来と変わっておらず本体右側面の上の方に搭載されています。大きさやデザインはほとんど変わっていません。このボタンを押すことで音量の調整が可能になっています。また、コントロールセンターからも音量の調整ができます。
SIMも従来のモノ同様にnano-SIMとe-SIMに対応しています。ただ、iPhone11の時と同様にmicro-SIMには対応していません。
充電の規格は変わらず、Ligtningコネクタとなっています。以前までは、Ligtning-USBでしたが今回はLigtning-USB-Cのケーブルになっています。
Macbookなどの本体とACアダプタを接続するコネクタに搭載されていたMagSafeですがiPhone12からは背面にこれが搭載されています。磁石なのでこれに対応しているワイヤレス充電は背面にピタッとくっつき、充電することができるようになります。