前機種である「iPhone5S」からフルモデルチェンジとなったiPhone6/6Plus、4インチの画面サイズから4.7インチになり、さらに5.5インチの大型化された「iPhone6Plus」とともに、2機種のiPhoneが登場しました。カラーバリエーションは、iPhone5Sと同様、ゴールド、シルバー、スペースグレイの3色で、メモリ容量として新たに128GBが追加されました。(16GB、64GB、128GB)久しぶりのフルチェンジモデルだけあって、未来を感じさせるiPhoneデザインです。
性能・便利機能
新たに採用された「AppleA8」チップでは、iPhone5Sと比較して、CPUが25パーセント、GPUが50パーセントアップ。ちなみにメモリは1GBです。
端末の大型化に伴い、バッテリー容量も増加しました。iPhone5Sの1560mAhから1810mAhと、データ通信ではiPhone5Sから1〜2時間伸び、待受時間については、iPhone6では、10日とほぼ変化はありませんが、iPhone6Plusでは16日と電池の持ちに不安のあったユーザーには嬉しいニュース。
ついにiPhoneにもNFCが内蔵した機種で、アメリカ向けに発売された「ApplePay」と同じように、スマートフォンだけで決済が可能になり、多くのiPhoneユーザーが待ち望んでいた機能です。
Wi-Fiは、最新規格802.11acに対応し、最大でこれまでの3倍も高速化に。4GLTEも、最大で150Mbps、CA対応、さらに対応帯域が拡大するなど、日本国内ではSoftBnak4Gなどと同じ帯域に対応するようになりました。
iPhone5Sと画素数などは変わらないものの、露出コントロールが搭載されたことで、暗い場所でもキレイに写真や動画を撮影可能になりました。また、動画の自動HDRや顔検出の強化、フルHDも30fps→60fpsにも対応したため、より高品質な動画が撮影できます。あと、カメラが背面から少し出っ歯ているため、机の上などに置く際はやや不安定になるかもしれません。そんな時は、ケースなどを使って平行に保つといいでしょう。
これまでと同様、本体左上に設置。
iPhone4S/5/5Sと丸型だったデザインから、長めのデザインへと変更になりました。音楽や動画のボリュームの調整、ビデオの録画、などに使用します。
通話をする際、相手の声が聞こえる前面側マイクは、本体上部に配置。背面側マイクはメインカメラのすぐ右側にあり、ボイスメモやビデオ撮影などで使われる集音・録音用です。また、本体下部には底面マイクもあり、こちらも通話やボイスメモなどに使われる集音・録音用です。
イヤホンを挿入する、別名「ヘッドフォンジャック」とも呼ばれます。
iPhone5から採用されているライトニングコネクタを採用しています。充電やパソコンとのデータ転送などをする際に使います。
これまで、iPhone本体上部にあったスリープボタンが、iPhone6/6Sからは右側上部に移動。最初は、少し使いにくいかもしれませんが、使っていくうちに慣れて、iPhone6/6Sの大型サイズを考慮すると、結果的に右側の方が操作しやすくなると思います。一度押すとスリープ状態に、長押しで電源オフなど、機能面では従来と同じ。
iPhone5Sで採用された「TouchID(指紋認証)」が採用されています。あらかじめ自分の指紋を登録して、ホームボタンに軽く指を載せるだけで、画面のロック解除が可能。指紋は5つまで登録可能です。ホームボタンを長押しすると、「Siri」も起動します。また、iPhone6/6Plusから、ホームボタンを2回軽くタップすると、画面が下に降りてくる「簡易アクセス」機能が新たに搭載されました。手の小さな女性や子供などに、非常に優しい便利機能です。
10枚/1秒の撮影が可能な「バーストモード」が追加され、まばたきや笑顔もより確実に検出するなど、画素数自体は変更していないものの、カメラ性能はかなり向上しています。また、レンズもF2.4→F2.2になり、より明るくなりました。
同時に2機種が追加されたり、これまでとは大きく異なった今回のiPhone6/6Plus。画面サイズは大きくなったものの、薄型化に成功しているため、大きさの割には手にフィットすると思います。