これまで、3.5インチだった画面サイズが、縦にワイドになり4インチへと大型化したiPhone5。2012年9月12日に、アメリカで発表されてから、同28日にアメリカを始めカナダ、フランス、日本など世界9地域で発売されました。前モデルの「iPhone4S」と比べて、CPUとグラフィック性能の処理速度が最大で2倍になり、次世代の通信技術である「LTE」に対応したモデルです。また、これまでのmicorSIMから、より小さいnanoSIMを採用したり、Dockコネクタも32pinライトニングコネクタから8pinライトニングコネクタに変更したりと、あらゆる面でコンパクトになりました。
性能・便利機能
ガラス素材から酸化被膜処理されたアルミニウムボディになったiPhone5は、よりスタイリッシュでかっこいいデザインに。
iPhone4Sと比べて、厚さが18パーセント、重さは20パーセントも減り、サイズ自体では大型化しているのにも関わらず、手にフィットするちょうどいいサイズ感が非常に人気です。
前行のiPhone4Sから1,432mAh→1,440mAhと微妙ながら増加しており、体感的に大きな差はないものの、操作性の向上を考えるとアップグレードしたと言えます。
iPhone5に内蔵されている「iSightカメラ」は、デジタルカメラにも負けないくらい高性能で、普段の生活では、iPhoneカメラしか使わなくなったという人も多いかもしれません。800万画素に、背面照射型センサーを内蔵し、1,080pのHDビデオにも対応しています。
指紋認証はついておらず、これまでと同じホームボタンです。iPhoneを使う上で、おそらく最も頻繁に使うであろうホームボタンでは、押すぎによる陥没の故障も起きており、自力で取り出すことも可能ですが、重症の場合は修理に出すなど対策が必要です。
これまでと同様、本体上部にあります。
AF/AEロックやデジタルズーム、タップフォーカス機能は前行モデルのままですが、新プロセッサー「Apple A6」になりメモリが増加したため、カメラの起動速度が向上しています。また、最大で10人になった顔認証も大きな変化と言えます。Retinaディスプレイの色再現性が向上したおかげで、発色がよくなり、パソコンなど大きな画面で見ても実際の写真とほとんど差を感じられなくなりました。
iPhone5では「4S」の4倍の120万画素になっており、FaceTimeのビデオ通話や自撮りが楽しめます。
iPhone4Sと同じ丸みをびたデザインです。
従来の30pinライトニングコネクタよりも、80パーセント小さくなり、裏表気にすることなく挿入できるようになったのが嬉しいポイントです。
「4S」からメジャーチェンジとなったiPhone5、ここからiPhoneSEの2016年まで、約4年間発売されてきた4インチディスプレイは、今でもなお発売を期待する人が多いかもしれません。