iPhone5からのマイナーチェンジとなったこの機種では、今までのブラック、ホワイトの2つのカラーバリエーションから、シルバー、ゴールド、スペースグレイと3色展開になりました。4インチの画面サイズは変更ないものの、Retinaディスプレイを搭載するなど、機能面での進化がすごい。多くのユーザーが求める、大きすぎず、小さすぎない4インチサイズのまさに完成形とも言えるAppleの最高傑作です。
性能・便利機能
iPhone5と比べて、最大で2倍高速になった「A7」チップを搭載し、さらに、iPhoneの「動き」に関するデータを処理する「M7」も加わったことで、メインチップのA7への負担を減らし、消費電力を下げてバッテリー消費の抑制を実現しました。
3G通話・LTE通信時ともに、最大10時間と、iPhone5の8時間から2時間伸びています。また、バッテリー容量は1,440mAh、連続待受時間は最大で225時間。
前機種と外観での変化がほぼないiPhone5Sで、大きく変わったのが、この「TouchID(指紋認証)」機能です。ホームボタンに指紋認証センサーを搭載し、画面のロック解除やコンテンツの購入時などに使える画期的な機能で、ホームボタンの内部に埋め込まれている触知性スイッチと容量性シングルタッチセンサー、ボタンの周囲にあるステンレススチールの感知リングなど、Appleが開発した精巧な技術です。
「FaceTime」などで使うインカメラは、120万画素、1080pのHDビデオに対応しています。
カメラアプリでの写真撮影、動画の録画などにも使えます。左側上部にあり、上がボリュームアップ、下がボリュームダウン。
スピーカーでの通話や、録音の際は、本体に搭載されているマイクで音を拾います。
音楽や動画、通話でのハンズフリーなど、イヤホンを挿入して使います。本体下部の左側に配置。
今回も、iPhone5から採用された、小さな端子「ライトニングコネクタ」を採用しています。充電やパソコンへのデータ転送などに使います。
本体上部にあるスリープボタンでは、電源を入れたり、電源をオフにすることが可能です。また、電源が入った状態で押すと、画面が消え、スリープ状態にすることも。電源をオフにするには、少し長押しする必要があり、画面上に電源オフのスライドが表示されるので、右側に移動させると電源オフになります。
TouchIDが搭載されたホームボタンでは、これまで通り、ボタンを押すとホーム画面に戻られます。TouchIDのおかげで、毎回パスコードを入力してロック解除をしていたのも、ほんの数秒で解除が可能になったので、その利便性に驚くはず。またパスコードをのぞき見されロックを解除されたりなど、セキュリティー面での不安も解消されるかもしれません。
iSightカメラは、800万画素、F2.2とさらに明るくなり、自動手ぶれ補正やフラッシュ撮影に対応したデュアルLEDやTrueToneが追加されました。また、動画ではわずかな瞬間も逃さないスローモーションも追加されたので、カメラ性能はかなり向上しています。
’’ちょうどいいサイズ感’’ と、女性など多くの人に支持される「iPhone5S」。マイナーチェンジですが機能向上など性能アップが目立つ機種です。